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密教とは

波切不動寺は、弘法大師さまの教えを基盤に、真言密教を修するお寺です。

インドで生まれた密教は、修行によって自ら仏と一体化するという、神秘的な思想と実践の体系を持つもので、悟りの仏・大日如来の世界を表し、仏の悟りをそのままに修行者の身体に具現化します。
そのため修行者は、

  • 仏の姿の象徴である印契(いんけい)を結び・・・身密
  • 仏の悟りの言葉である真言を唱え・・・口密
  • 仏の世界に心を描く・・・意密

すなわち、身・口・意の三密業を通じて行者自身を仏の悟りの世界に投入させ、わが身と仏の世界を合一するものです。

三密修行により得られた悟りは、時間空間を越え、仏(聖なるもの)と修行者(俗なるもの)とが合一する世界で、即身成仏とも呼ばれます。
密教は日常性を越えた神秘的な宗教体験が重視されるため、実践実証する修行者は阿闍梨(師僧)から厳格な指導下で修行し、自らも阿闍梨となります。

密教には、

  • 天台密教・・・伝教大師 最澄が開祖
  • 真言密教・・・弘法大師 空海が開祖

波切不動寺は、真言密教のお寺であり、皆さんは真言密教に属しているのです。

真言とは

真言とは (マントラ) 威力ある聖なる言葉

真言は密教において最も重要なものの、ひとつです。

空海が開いた真言宗という名前からもわかるように、真言は密教の修法や儀礼という実践面で、行者が仏さまに呼びかけるときの言葉です。波切不動寺にいらしている皆さんは、すでにたくさんの真言を覚えていることでしょう。不動真言、光明真言など......。

陀羅尼(だらに)も同じです。諸仏・諸菩薩の真言のほかに仏頂尊勝陀羅尼、阿弥陀如来根本陀羅尼、大金剛印陀羅尼など、口で真言陀羅尼を読誦し、手に印契を結び、心で仏を観想する。これが密教の真髄になっています。

不動真言

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